デジタルパーマでは作れないシニアのショートのふんわりパーマ

ロングやセミロングのスタイルにデジタルパーマをかけると、手入れの楽なパーマがかかります。
おしゃれなパーマをかけて若くなりたいと望むシニアのショートレイヤーには、デジタルのロッドが巻けません。
一部の髪にロッドが巻けても不自然なスタイルです。

昔は電気! 今はデジタルパーマです。

1982年 中国の南京の美容室で撮影した電髪
1982年 中国の南京の美容室で撮影した電髪


私が37歳(1982年)の時、横浜と上海が姉妹都市だった関係で
上海で初めてのヘアショーが開催され、私は副団長という立場で参加をさせてもらいました。

その当時、上海ではコールドパーマが流行していましたが、
内陸の南京では、コールドパーマは入っておらず、パーマと言えば電髪でした。
電髪の器具を扱う美容師さんがボロ手袋をしていたのが印象的でした。


・昔の電髪・・・・・・・・・・・・・・亜硫酸水素ナトリウムとアルカリ+電熱

・今のデジタルパーマ・・・・・システアミン+チオ尿素等の還元剤+電熱
・ゆるふわのパーマがかかり手入れが楽。
・シャンプーをした後、乾くに従ってカールが出てくる。
・デジタルパーマでかけると、カールは縮毛矯正をしなければ取れない。
・ダメージ毛にデジタルパーマでかけると、ダメージ毛はさらに傷んでしまう。
・デジタルパーマでかけると、次にパーマでかける事が出来ない。

パーマの化学反応とデジタルパーマの化学反応

パーマはシスチン結合の還元と酸化の化学反応でパーマがかかります。

パーマはシスチン結合の還元と酸化の化学反応でパーマがかかります。

(A)パーマ1剤でシスチン結合を切ってロッドを巻き
(B)のシスチン結合が切れた状態で
(C)のパーマ2剤でロッド巻きのカールを固定し
(D)でシスチン結合が再結合をしてパーマがかかります。

デジタルパーマはアルカリと熱の加水分解でパーマがかかります。

デジタルパーマはアルカリと熱の加水分解でパーマがかかります。

パーマのアルカリとデジタルの加熱によってSS結合が加水分解をして
Sが1個のランチニオン結合になってパーマがかかります。
デジタルパーマでパーマをかけると、
毛髪のSS結合がSが1個になってしまうために、パーマがかからなくなるのです。

デジタルパーマはロングやセミロングのゆるふわパーマには最適のパーマですが、ふんわり膨らんだ髪型が似合うシニアのショートレイヤーのお客様には不適なパーマです。

シニアのショートレイヤーのスタイル
シニアのショートレイヤーのスタイル

シニアのお客様が品よく若くなるふんわり膨らむショートスタイルを作るのにデジタルパーマは以下の理由で不適です。

・ショートレイヤーは髪が短過ぎて、デジタルのロッドが巻けない
・若い人向けのショートボブは、シニアのお客様には似合わない
・デジタルパーマは時間がかかるので、シニアのお客様は疲れる
・シニアのお客様は、髪が細くて白髪染めをして乾燥になっているので
  デジタルパーマだと髪のダメージは深刻です。
・デジタルパーマは根元にボリュームが出せないのでボリュームが欲しいシニアのお客様には不適

シニアのお客様は40分でパーマがかかり、
ダメージ毛もツルツルのふんわりかかるパーム・ド・ミミのパーマを求めています。