パーマ・カラーに深く影響するキューティクルの機能と構造

髪の構造でキューティクルは、パーマやヘアカラーのアルカリで毛髪から
間充物質が流れ出るダメージから髪をガードして、
パーマやヘアカラーの機能を効果的に働かせて、
髪におしゃれなパーマをかけて、おしゃれなカラーに染める重要な役割をします。

三層構造のキューティクルの重なりで髪の硬毛と軟毛が決まります

毛小皮・クチクル
軟らかい軟毛は、キューティクルが4層前後重なっていて、硬い硬毛はキューティクルが8層前後重なっています。
因みに、羊毛の毛小皮は厚い毛小皮が一層なのでソフトでしなやかなのですが、
ブラシの材料になる豚毛の毛小皮は20層前後重なっているようです。

だから豚毛はブラシの材料になるのです。

キューティクル
イラストのキューティクルは
7層重なっているのでやや硬い硬毛です。

キューティクルとキューティクルは
細胞膜複合体(CMC)によって膠着していますが、
CMCには1nm(ナノメートル)
10億分の1メートルの極薄の隙間が有り、
その隙間を通ってパーマやカラーが毛皮質に浸透して、
パーマをかけ、毛髪を染めます。

そのために、キューティクルの重なりが少ない軟毛は
パーマが早くかかり、1剤の時間を長く放置し過ぎると、
オーバータイムで毛髪が傷んでしまうのです。

CMCは過酸化水素によって減少して毛髪を脆くします

キューティクルとキューティクルを膠着しているCMCは
カラーやブリーチの2剤の過酸化水素によって減少します。

そのために丈夫そうに見えている
ヘアカラー毛やブリーチ毛にパーマをかける時、
非染毛と同じ時間放置すると
オーバータイムをして毛髪にダメージを与えてしまうのです。

パーマやヘアカラーは毛髪に浸透するのに、高分子の成分は毛髪に浸透しない理由。

パーマやヘアカラーの成分は毛髪に浸透しますが、酸性染料や高分子の成分は毛髪に浸透しません。

その理由は、CMCの1nmの隙間にあります。

1nmの隙間の分子量は100前後のパーマの成分やカラーの色素は、
毛髪に浸透しますが、酸性染料の色素の分子量は500前後か、それ以上なので毛髪に浸透しません。