職業性皮膚障害の中での美容師の手荒れ
1990年に開催された第15回旧本接触皮膚炎学会で、興味あるデータが発表されているので、はじめに紹介してから美容師の手荒れ(主婦湿疹・かぶれ)を解説します。
下記のデータの職業性皮膚障害は、手を使う業種のみ記載されていますので、手流れと判断して解説しますが、臨床例(病院で診察及び治療すること)444人中で、95人が美容師で、43人の機械工が9.7%なのに対し、美容師は21.4%と他の手作業の職業と
職業性皮膚障害職業別分布
| 臨床例444例中 | |
|---|---|
| 美容師 | 95例 |
| 機械工 | 43 |
| 調理作業者 | 40 |
| 看護婦(師) | 33 |
| 看護助手 | 6 |
| 建設作業 | 25 |
| 理容師 | 24 |
| 農業作業者 | 18 |
(西岡 清、第15回日本接触皮膚炎学会
1990より引用)
比較して際立って多く、美容師の手荒れは職業病に認定されて当然の皮膚障害です。
将来の美容界を担う若い美容師達が、手荒れで辞めていく厳しい現状の中で、手荒れの原因を学び、自ら手荒れにならないように努力しなければ、美容師を続けることは不可能と危惧しています。
しかし時として、不幸にも指先から手が荒れだしたとき、手のケアに気を遣い、シャンプーはラウリルやラウレス硫酸塩・○○○ジエタノールアミド・パラペン・香料無配合に変え、パーマをかけるときには手術用の手袋をし、ヘアダイには直接触らないようにしなければなりません。
それでも手荒れか進行したときには、皮膚科医によってパッチテストを受け、アレルゲンを特定しアレルゲンを絶たなければなりません。