美容師が発見して研究して開発した最新パーマの開発エピソード

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美容界がビックリしたクリニックパーマのオーツーパーマを開発

オーツパーマ
パーマは髪を傷めるという認識は、今でも変わりません
昔はパーマのアルカリで髪が傷みました
そのアルカリはアンモニアでした

その後、アンモニアは匂いが強く臭いので美容師さんやお客様から敬遠され
アルカリはトリエタノールアミンやモノエタノールアミンがアルカリの中心に
なりました

その中でも、モノエタノールアミンの方がアルカリが強いのでアルカリの中心は
モノエタノールアミンが主流になりました
そのような時代にオーツーパーマの開発者の斎藤は美容師になったのです

その当時の男性美容師は物珍しく、若い女性のお客様のヘアスタイルを創作しようとして
鏡を通してお客様を見ると、お客様は恥しがって下を向いてしまって
ヘアスタイルのイメージが閃かなかったので困ってしまった事が度々ありました
今では懐かしい思い出の一つです(斎藤の回顧録より・・・)


斎藤は24歳の時に美容室『ビューティさいとうまさおの店』を横浜の田畑の残る
戸塚の上飯田に開業をした時からパーマ専門店をオープンして、トリートメントパーマの
研究を始めました。今から52年前の事です



パーマは髪を傷めるというパーマの理論を逆手に取ってクリニックパーマを開発

《その時に閃いたトリートメントパーマの発想》

◦パーマの1剤のアルカリで髪が膨潤して傷む!

◦髪が膨潤するのなら、パーマ1剤にトリートメント剤を配合して髪の中に
 トリートメント剤を浸透させれば、パーマは最高のトリートメントになるという
 発想でした。パーマ1剤の研究とトリートメント剤の研究のスタートでした


「トリートメントに応用の原点」

その当時、傷んだ髪をクリニックするためのトリートメントがアメリカで開発され
トリートメントの仕方の研究が、日本の美容界でも少しづつ始まりました
そして1番効果的だったのがスチーマーによる毛髪の膨潤です


斎藤がスチーマーを使ってトリートメントするより、パーマ1剤で髪が膨潤している時に
パーマ1剤と同時にトリートメント剤を髪に浸透させた方が効率的だという発想です

その当時、普通の美容師さんは失敗しないように練習をしてからお客様に施術して
いましたが、斎藤はお客様の髪を研究しながら、思い付いたらその場でお客様に
施術をしていました


◦失敗をしたらそのお客様は失客する

◦失敗をしたら悪い評判が立ち、店は潰れる!

◦だから本当に真剣でした

◦だから斎藤の美容室は不便な田舎にあるにもかかわらず、遠くから予約でパーマの
 お客様が口コミで来店するようになりました


「クリニックパーマシステムの研究開発」

パーマはどんなに良質のパーマ剤を使っても必ず髪が傷みます
パーマ1剤にトリートメント剤を配合しても、髪はダメージを受けて傷みます
そこで斎藤が研究したのは、髪は髪質によってパーマ1剤の反応時間が異なるという事です

斎藤はお客様の髪質を健康毛、乾燥毛、脂性毛に分類して、それぞれの反応時間を
研究しました

又、お客様の髪質を柔らかい髪、普通の髪、硬い髪に分けて、それぞれの反応時間を
研究しました

そこで斎藤が知りたかったのは、キューティクルと髪の硬さの関係でした
髪はキューティクルによってパーマ1剤のアルカリと還元剤から守られています
キューティクルが厚くしっかりしていればパーマ1剤は髪に浸透しません
しかしパーマはかかりません

それとは反対にキューティクルが薄かったり、ダメージを受けて開いていると
パーマ1剤は瞬時に髪に浸透してパーマはかかります
しかし、パーマ2剤で中和するのに時間を置き過ぎるとオーバータイムと言う
パーマ1剤の過剰反応で最悪のケースでは髪が溶けてしまいます

そこで斎藤は髪質とパーマ1剤の関係を研究したくて、お客様にパーマをかける度に
お客様の髪質をデーターに取って髪質別にパーマ1剤の反応時間を判定しました
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               斎藤が当時、美容師さんに渡していた毛髪診断表
パーマで髪が良くなる、ダメージ毛が健康毛になる、パーマをかけるとシャンプーを
した後、手入れが楽という噂が評判になって、戸塚の田舎にある斎藤の美容室は連日
パーマのお客様の予約で大繁盛しました

中には川端康成の奥様やお嬢様も顧客の1人でした
そしてパーマシステムの研究開発が終わり、毛髪診断表が完成したのです


クリニックパーマのオーツーパーマの研究開発

斎藤のパーマシステムはオーツーパーマという名称で美容業界で有名になり、パーマ剤に
関心の強い美容室がオーツーパーマを勉強しました
斎藤は美容室の休みの日には全国でオーツーパーマの講習をするようになりましたが
そこでとても大事な事に気が付いたのです

斎藤は髪質別に自分で選択したパーマ剤やトリートメントを使い分ければ良かったのですが、斎藤からパーマシステムを教わった美容師さん達が使っているパーマ剤は皆違います

そこで斎藤が納得出来るパーマ剤とトリートメント剤を開発する必要が生じたのです
しかし、斎藤はパーマの技術は一流でも、パーマ剤の知識は理屈ばかりで、本当は何も
知りません。何故!斎藤は普通の美容師だったからです!!


『某メーカーの社長が斎藤のパーマ剤の先生になってパーマ剤を開発』

某メーカーで斎藤のパーマ剤を開発するようになって、研究者であった某メーカーの社長は
斎藤が報告したパーマのデーターでパーマ剤をその日の午前中に試作して、夕方には
斎藤の美容室に試作品を発送して、その試作品は次の日には斎藤の元に届き、斎藤は
午前中にお客様にパーマをかけて、その結果を午後には社長に報告しているうちに、
社長は斎藤が報告したデーターと成分の関係を斉藤に教えるうちに、斎藤はパーマ剤の
開発に関して次第に興味を持ち、いつの間にか斎藤が自らパーマ剤を研究開発出来るように
なりました
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             ラブール2 (パーマ1剤と2剤、還元剤はシスティン)




クリニックパーマの効果を電子顕微鏡のTEMとSEMで検証

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  電子顕微鏡で
 検証したデーター
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クリニックパーマの効果は日本医科大学の相原教授に検証してもらいました

日本医科大学はWHO(世界保健機関)の日本での電子顕微鏡の研究センターであったために
相原教授はWHOの西太平洋韓事務局長とも親しくしていて、私も韓事務局長を紹介されて
親しくさせて頂きました

その当時、中国のハルピン医科大学で2回にわたって「肌に出来るシミ」の講演をさせて
頂き、私が出版した本は、中国でも出版されました


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「ヘアケアが髪をダメにする」
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  中国で出版された本
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斎藤の本を中国で出版した
ハルピン医科大学の玉教授
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                 斎藤、金医学博士、韓事務局長
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日本医科大学の相原教授は、学歴の無い
斎藤に客員教授の肩書を付けたくて
ハルピン医科大学で何回も講演させたのです
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しかし、斎藤はあくまでも平凡な美容師で
いたくて、相原教授の思いやりを固辞して
いました
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斎藤は髪の構造の研究で電子顕微鏡を
度々使う関係で研究員の金さんを斎藤の
アシスタントとして2人で最新のパーマの
研究開発をして、とうとうタンパク質で
パーマをかけるピエテの開発に成功しました
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ピエテは今までのパーマの原理とは全く異なる新発想のために、特許庁に特許を
出願して特許を取得しました
斎藤は最新のパーマのピエテを開発するまでに、溶けている髪を改善してしまう
トリートメント剤を開発して、そのトリートメント剤も特許を取得しました

そのトリートメント剤を応用してパーマを開発したりして、クリニック系のパーマを
何種類も開発している中で、取引先のディーラーの社長から、ピエテより簡単で
ピエテより強くパーマがかかるパーマを開発して下さいとお願いされました

そこで斎藤は、今までのパーマ開発のエネルギーを最新のパーマに集中して、未知のパーマの開発に入ったのです
ピエテSH・Nでかつてない感動のトリートメントパーマへ
                  最新のパーマの原点はピエテです

高分子の成分を髪に浸透させてパーマをかけてアミノ酸で固定する

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                    最新のパーマのパーム・ド・ミミ
◦高分子ケラチンを髪に浸透させる・・・世界で初めてのチャレンジです!

◦高分子ケラチンをロッドに巻いたウェーブを記憶させて固定する
・・・これも世界初


ダメージ毛を元気な髪に改善して、シャンプーをした後、手ぐしでセットスタイルが再現する世界初のパーマの開発に成功しました

それがパーム・ド・ミミです



○パーム・ド・ミミの1液の使用量は1/2以下
             ※お客様に不快な思いをさせません

○パーム・ド・ミミはワインディングが終わった後 ①薬を付けたり
                         ②スティックを止めたり
                         ③キャップをしたり
                         ④加温をしたり・・・何もしません
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    パーマ(キャップを被せます)
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  パーム・ド・ミミ(ノーキャップで自然放置)
○パーム・ド・ミミはオーバータイムがないので、パーマがかかるまで何もしないで
 そのまま放置でパーマがかかります
                       ⑤パーム・ド・ミミは安心のパーマです

○パーム・ド・ミミはシャンプーの後、自然放置でセットスタイルになります
40分で仕上げる夢のパーマのプロセス4
       シャンプー後
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     自然放置で仕上がります
 斎藤が人生をかけた最新のパーマのパーム・ド・ミミの研究開発はやっと終わりました
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