硬い髪・柔らかい髪は髪の構造とシスチンの含有率の関係で
シスチンの含有率が高くキューティクルの重りが多いと、
硬い髪の硬毛になり、キューティクルの重なりが少ないと、
柔らかい髪の軟毛になります。
キューティクルは3層構造で各層でシスチンの含有率が違います。
毛髪の硬さは髪の成分のシスチンの含有率に左右されます
シスチンが含まれているタンパク質はケラチンタンパク質だけです
タンパク質は20種類のアミノ酸で構成されています。
そのタンパク質の中でシスチン(システィン)が含まれているタンパク質は線維タンパク質のケラチンだけです。
同じ線維タンパク質のコラーゲンや、シルクのフィブロンにはシスチンは含まれていません。
シルクは柔らかい風合ですが、シスチンが含まれているケラチンはとても硬い風合です。
シスチンが含まれているか、いないかによって同じ線維タンパク質でも風合がまったく違うのです。
そのタンパク質の中でシスチン(システィン)が含まれているタンパク質は線維タンパク質のケラチンだけです。
同じ線維タンパク質のコラーゲンや、シルクのフィブロンにはシスチンは含まれていません。
シルクは柔らかい風合ですが、シスチンが含まれているケラチンはとても硬い風合です。
シスチンが含まれているか、いないかによって同じ線維タンパク質でも風合がまったく違うのです。
毛髪の構造で部位によってシスチンの含有率が異なります
〇毛髪全体のシスチンの量
〇皮質細胞が分裂する時、オルトとパラルに別れます。
〇キューティクルと言われている毛小皮は3層に分かれていてシスチンの量が異なります。
シスチンの少ないエンドクチクルは水分を含むと膨潤して開きます。
水分が蒸発すると閉じます。
そしてキューティクルは毛髪の中で1番シスチンを多く含んでいるので硬いという性質があります。
キューティクルの重なりが多いと硬毛になり、キューティクルの重なりが少ないと軟毛になるのです。
人毛 16.6~18.0% | 羊毛より人毛の方が硬い | |
羊毛 11.0~13.7% | ||
人の表皮 2.3~3.8% |
〇皮質細胞が分裂する時、オルトとパラルに別れます。
オルトコルテックスはマトリックスが少なくて軟らかい | シスチンは5% |
パラコルテックスはマトリックスが多くて硬い | シスチンは15% |
〇キューティクルと言われている毛小皮は3層に分かれていてシスチンの量が異なります。
表面の | エピクチクル | 親油性 | シスチンは12% |
中間の | エクソクチクル(A) | 中間の性質 | シスチンは35% |
エクソクチクル(B) | シスチンは15% | ||
下面の | エンドチクル | 親水性 | シスチンは3% |
シスチンの少ないエンドクチクルは水分を含むと膨潤して開きます。
水分が蒸発すると閉じます。
そしてキューティクルは毛髪の中で1番シスチンを多く含んでいるので硬いという性質があります。
キューティクルの重なりが多いと硬毛になり、キューティクルの重なりが少ないと軟毛になるのです。