真範研究所セミナーだより 第10号

2016年12月19日(月)
真範研究所
K&J キム社長
    マネージャー ヨムさん

損傷毛の多い韓国から注目されているFiXシリーズ

 FiXシリーズは、日本国内では一部の美容室しか使っていませんが、隣国の韓国はパーマ先進国の為、パーマはもちろんのこと縮毛矯正やヘアカラーで傷めてしまうケースが多いこともあり、真範研究所のFiXシリーズは韓国で注目されています。

 キム社長は弊社のHPにアップしているFiXシリーズの動画を何十回も観て、実際にその効果を確認したいということで以前も来社されており、今回は韓国向けに改良したFiXシリーズのテストと、これらを生産している工場の視察を目的として来社されました。
 

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左 社長のキムさん

右 マネージャーのヨムさん
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 健康毛の毛束を損傷毛にしました。
 傷めるプロセスは下記のとおりです。

1)市販のブリーチ剤を塗布して遠赤で20分加温。
2)ブリーチのプロセスを2回繰り返す。
3)チオコールドの1剤の溶液に40分間漬け込む。
4)漬け込んだ毛束を指で触って髪がトロトロに溶ける寸前に
  取りだし、プレーンリンスをします。

 写真の毛束は溶ける寸前の損傷毛が乾いて、スルメの状態になっている毛です。
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 ビビリ毛を内部から治すFIXAを塗布してコームスルーをしてビビリ毛を綺麗にします。

この後15分自然放置をして
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 その上からvivi-Ri(ビビリ)という架橋剤を塗布したら15分自然放置をしてFIXAの効果を安定させます。

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 最後にFIXAとvivi-Riを毛髪の中にブロックさせるようにFIXBというコーティング剤を塗布して15分自然放置します。
【自然放置する理由は?】
 溶ける寸前のダメージ毛は一般的なトリートメントの常識である熱やスチームではダメージがさらに進んでしまうからです。



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 FIX A 15分自然放置
 vivi-Ri 15分自然放置
 FIX B 15分自然放置

が終わったら最後に毛束の表面に残留しているFIXシリーズを簡単なチェンジングリンスで取り去ります。
 
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 最後の仕上げはドライヤーによる完全ブローです。今回は毛束でしたのでコームドライヤーを使いました。

 キム社長もヨムさんも真剣です。
テストに参加しながら「どうして?なぜ?」の連続でしたがテストを行う過程の中で理解して下さいました。

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 最後に今韓国で注目されているという水に入れて使うこともできるトリートメント用の低温超音波アイロンで仕上げをしました。

一般のトリートメントと損傷毛をトリートメントするFIXシリーズの違い

一般のトリートメントはダメージ毛の表面をトリートメントする

 一般のトリートメントはダメージ毛の表面にイオン吸着させてダメージ毛の表面の手触りを良くします。


FIXシリーズはダメージ毛の内部から髪を補強します

 FiXシリーズは損傷毛をトリートメントします。その効果は1カ月持続します。
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スルメのような毛髪と
     FiXシリーズを施術した毛束