スキンケアを開発する時、機能を優先させるか?それとも効果か?

肌が丈夫な人は、いい香り、使った時のシットリ感、容器のかわいらしさ等、
表面的なイメージや使用感でスキンケアを買って気に入っていますが、
しかし、使い続けているうちにスキンケアが合わなくなり、次のスキンケアを物色します。

いい香りにアレルギーが潜んでいます

香料

有名なシャネルの5番はアルデヒドのようです。
アルデヒドはシックハウス症候群のホルムアルデヒドのアルデヒド(CHO)ですが、
毒性の強いホルムアルデヒドでは無いにせよ、アルデヒドはアルデヒドです。
その為に香水を直接、首や身体に付ける人は香水によるアレルギー性皮膚炎が多いようです。

外国人は体質の関係で体臭が強い人が多く、その為に海外では香水の文化が発展しましたが、
日本人は元々体臭が強くないわけですから、必要以上にきつい香料の化粧品を使わないようにした方が、
健康の為に良いと考えて、真範研究所で開発する商品は無香料が立前です。
しかし、商品によってはどうしても香りを優先するユーザーが多いので、
原料臭をマスキングする意味合で香料を配合しています。

シットリ感が過剰だと肌が弱くなります

今から20年以上も前に韓国で由美化粧品という化粧品シリーズを発売しようとして、
元ミス・コリアの女性に化粧品のシリーズをプレゼントしました。
その時、化粧品の容器を見た彼女の一言は『容器が田舎っぽい!』という言葉と、
『地味だから中国の化粧品みたい!』と、今の中国の人に聞かれたら怒られそうな一言でした。

その当時、韓国の人が洋服を選ぶ時、本来であれば色・柄・デザインで自分が気に入った洋服を選ぶ所を、
韓国の人は襟のタグを見て、ブランドで洋服を選んでいました。
だから、元ミス・コリアが由美化粧品を見た時、中国の化粧品みたいと、化粧品の品質で評価しないで、
容器の豪華さで化粧品を選んでいたのです。
その当時、韓国の化粧品のボトルはやたらと豪華で、
ガラスの容器の周囲を金属で覆ってやたらと見映えが良かったのが印象的でした。

しかし、化粧品の品質を決める時、容器の見映えではなく中味です。

それでは日本のユーザーが化粧品を評価する時、容器の豪華さ見映えでしょうか。
日本のユーザーは豪華さよりオシャレな容器で化粧品を選び、キャップを開けて香りで選択して、
その後使ってみて「シットリ感」、「肌触り」でその化粧品のリピーターになるのではないでしょうか。

ところが、香りが気に入って使っていた化粧品を使い続けているうちに、
肌の乾燥が進んでしまったり、湿疹が少しづつ増えて来たり、
中には使っているうちにシミが目立ってくるような化粧品もあります。
そうするとユーザーは、この化粧品は私には合わない(これはシャンプーでも同じなのですが)
又、別の化粧品を香りとシットリ感で選ぶという悪循環を繰り返します。

肌荒れやシミで悩んでいる女性は、化粧品を選ぶ際、香りとシットリ感で化粧品を選んでいるのではないでしょうか。
香りの事は、「香料」のところで解説しましたが、
シットリ感はアトピー肌・アレルギー肌・乾燥肌・敏感肌の人にとっては、とっても重要な要素なのです。

何故シットリ感が重要な要素なのか

シットリ感を出す成分で一番ポピュラーで一番多く使われているのはグリセリンです。
高級な成分としてはヒアルロン酸が知られています。
又、最近ではプロティオグリカンを配合する化粧品が増えて来ましたが、
グリセリンはグリセリンでアレルギーになる人にとっては恐い成分になります。

その外にも植物系、タンパク質・アミノ酸系の様々なシットリ成分が化粧品に配合され、
それぞれの成分は魅力のある成分です。
しかし、これ等のシットリ成分のみでは、化粧品を付けた直後はシットリしますが、残念ながら長続きはしません。

暑い時汗をかきます。
運動をすると汗をかきます。
しかし、そのシットリは長続きはしません。
直ぐに汗は蒸発して、肌の表面はカサカサして乾燥してしまいます。

それと同じように化粧品にどんなに高級なシットリとさせる有効成分を配合しても、
シットリ成分が乾いた後の肌は、カサカサになって乾燥してしまいます。

健康な皮膚は、何も付けなくても、いつもシットリとしています。
その理由は、汗と皮脂のエマルジョンの皮脂膜で肌の表面が保護されているからです。

その皮脂膜を化粧品で作るために、化粧品にはスクワランや様々な植物油が配合されています。

この油分は安い化粧品では、流動パラフィンやワセリン等の鉱物油が使われていますが、
そこそこの化粧品は、アルガンオイルやアボガト等の植物油が使われています。
これら油分でも何ら問題はないのですが、シットリ成分と油成分を混ぜる為には乳化剤を使わなければならず、
又、化粧品の品質を安定させるためには、防腐剤や様々な保存剤を使わなければなりません。

その乳化剤や防腐剤が、アトピー肌・アレルギー肌・乾燥肌・敏感肌には問題なのです。

乳化剤

ポリオキシエチレンアルキルエーテル/ポリオキシエチレングリコール/ポリオキシエチレンオクチルフェニール等、
ポリオキシエチレンが付いている乳化剤はPOEと表記される乳化剤でアレルギーを発症します。

防腐剤

パラベン(パラオキシ安息香酸)のアレルギーは知られていますが、
メチルイソチアゾリノン・メチルクロロイソチアゾリノンのアレルギーは深刻です。

紫外線吸収剤

PABA(P-アミノ安息香酸)のアレルギーも深刻です。

肌をシットリさせるヒアルロン酸やプロテオグリカンはいい成分なのですが、
これらのシットリ成分を油分と混ぜる乳化剤のほとんどがアレルギー物質であり、
防腐剤や紫外線吸収剤の多くがアレルギー物質である事から、
上っ面のシットリ感のみにこだわっている化粧品は、使っているうちに肌に合わなくなります。

<過ぎれば及ばざるが如し>のたとえの通り、化粧品のシットリ感はほどほどの方がいいのです。