安全なパーマ 毒性(LD₅₀)アレルギー

美容師はパーマの薬でアレルギーを発症して手荒れになります。
アレルギーに安心で安全なパーマは、
安心して使える安全なパーマの薬でパーマをかける事が、
パーマの薬でアレルギーにならない方法です。
パーマの薬のアレルギーと毒性を検証しました。

LD50(半数致死量)とは

パーマの薬の毒性の数値です。
mg/kgと表記します。
人や動物・体重1kgあたり何mg摂取すれば50%死ぬという数値です。
この数値が大きいと安全、小さいと毒性が強いという事ですが、
この数値とアレルギーの関連性はありません。

パーマの薬の還元剤

チオグリコール酸アンモニウム(メルカプト酢酸アンモニウム)


・分子量109
・LD50 165mg/kg

アミノ酸のグリシンのNH2(アミノ基)がSH(メルカプト・チオール)に置換された、
日本で1番初めに医薬部外品として許可された還元剤。

システィン(含硫アミノ酸)


・分子量121.16
・LD50 5050mg/kg

アミノ酸のシスチンを½にしたアミノ酸で、
アミノ酸を分解すると、システィンとして析出します。
フグ毒の解毒作用が有ります。

アセチルシスティン(N-アセチル-L-システィン)


・分子量163
・LD50 400~7888mg/kg
※まれにアナフィラキシーを発症させるケースも有る。


グルタチオンの前駆体
去痰薬

システアミン塩酸塩(2-アミノエタンチオール塩酸塩)


・分子量113.6
・LD50 1350mg/kg

システアミンはシスティンの分解生成物であるが、
システアミンに塩酸塩を付加したものが、システアミン塩酸塩です。
システアミン塩酸塩のLD50では毒性は低いが、
システアミン塩酸塩のパーマで、パーマをかけた美容師のアレルギーの発症率は高い。

ブチロラクトンチオール(2-メルカプト-4-ヒドロキシ酪酸ラクトン)


・分子量113
・LD50 300~2000mg/kg

踈水性と親水性の両方を持つチオール系の化合物を合成して、
弱酸性でパーマがかかるカーリングウェーブです。

GMT(グリセリルモノチオグリコレート)


チオグリコール酸にグリセリンを付加したPA3の還元剤。

チオ乳酸(2-メルカプトプロピオン酸)


・LD50 50mg/kg

じゃがいもなどから取れるデンプンを精製して作った還元剤で、
感作性が低い。

チオ尿素(チオウレア)


・分子量76.12
・LD50 125mg/kg
・アレルギー反応

尿素の酸素原子を硫黄原子に置き換えた還元剤。

チオリンゴ酸(DL-2-メルカプトこはく酸)


・分子量150.16
・LD50 200mg/kg

チオグリセリン(チオグリセロール)


・分子量108
・LD50 220~390mg/kg

システアミンより弱い感作力。

チオ酢酸(エタンチオ酸)


・分子量76.11
・LD50 75mg/kg

毒性はチオグリコール酸の2倍。

亜硫酸Na(サルファイト)


・分子量252.15
・LD50 3560mg/kg