パーマを綺麗にかけて髪を傷めないためには髪質を知ることです

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パーマが綺麗にかかったら嬉しいですよね!

そして・・・10歳から20歳若くなります!!

<パーマを綺麗にかけて髪を傷めないためには髪質を知ることです>

人によって髪質は違い、パーマが1分でかかる人もいます

人によって髪質が違いますから、パーマが1分でかかる人もいれば、10分おいてもパーマがかからない人もたくさんいます。

その違いはキューティクル(毛小皮)にあります。髪は単純なタンパク質の繊維ではなく、毛ズイ質(細い髪にはない)が中心に存在して、髪の重要な繊維として毛皮質が全体の80%以上を占め、その周りをキューティクルが毛皮質を保護しています。

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パーマは毛皮質の繊維のシスチンというアミノ酸に作用して、シスチンの橋を壊してパーマを掛けますが。パーマの作用時間(プロセッシングタイム)は、毛皮質を保護しているキューティクルの重なりに左右されます。

キューティクルがヘアカラー・縮毛矯正・前回のパーマによって損傷がいちじるしいときには、1分でパーマがかかる髪があれば、キューティクルが完全に密着して、8層から9層に重なっていれば、パーマがかかるのに20分以上も時間がかかってしまいます。

髪質とパーマの作用時間の一例

へアカラー毛・柔らかい髪・ザラザラしている髪・・・・・・・・・・ 7分
へアカラー毛・髪の硬さは普通・ツルツルしている髪・・・・・・・・ 11分
染めていない髪・柔らかい髪・カサ付ついている髪・・・・・・・・・ 13分
染めていない髪・髪の硬さは普通・カサ付ついている髪・・・・・・・ 16分
染めていない髪・硬い髪・ツルツルしている髪・・・・・・・・・・・ 20分

正しい毛髪診断をして、髪質に合った作用時間で中和したら髪は傷みません

パーマの薬は髪に浸透して、毛皮質にしみ込んだ時点でパーマはかかってしまいます。

パーマの薬が髪に浸透するスピードはキューティクルの健康状態とキューティクルの重なりに左右されます。例えばヘアカラー毛で、キューティクルの重なりが少なく、ざら付きのある髪はパーマの薬が瞬時に浸透してしまうためにパーマは1分でかかってしまいます。

ところが、染めていない髪で硬くてツルツルしている髪は、パーマの薬が浸透するのに時間がかかるので20分以上も放置しないとパーマはかかりません。

パーマを綺麗にかけるためには、正しい毛髪診断をしなければなりません

15分でパーマがかかる髪を10分でテストしてもパーマはかかりません。

ところが15分でパーマがかかる髪を外見でパーマがかかり難そうだからと、20分置こうとアバウトに判断してテストをすると、パーマはしっかりかかっていますが、5分もオーバーした分、オーバータイムで髪は傷んでしまいます。

パーマ2剤の放置が短くても髪は傷みます

パーマは1剤によって髪のシスチンの橋を壊してロッド巻きをして、パーマ2剤によって壊した橋を復元して綺麗なウェーブ・カールを出します。

昔はパーマ2剤の復元時間が15分前後の時間で良かったのですが、最近は髪に含有しているアルミニウムイオンの関係で、復元に要する時間が60分以上もか かり、15分でロッドを外すと、確実に酸化不足で髪はシスチンの橋が壊れたままになり、パーマは早く取れて、髪が乾燥して傷んでしまいます。